今日は高野山大学の「静 慈圓」教授の退職記念講義と懇親会がホテル阪神でありました。
静先生とは私が大学在学中の昭和五十八年に中国敦煌まで旅行にご一緒したことがあります。当時から中国と日本の架け橋として活躍されておられました。
弘法大師空海上人は804年に唐(現中国)に留学されたのですが、途中遣唐使船が難破し本来の目的地から遠く離れた福州の赤岸鎮に漂着されました。
先生はこの場所を特定しそして空海が歩んだであろう長安(現西安)までの道を探し出し歩まれ復興されました。
中国政府、地元の協力の下、高野山からの援助を始め様々な人々の力により1200年の時を経て再びその道は整備されています。
その街道沿いの各地から「伝空海像」が発見され、明時代には空海が中国国内で信仰の対象となっていたことも発見されました。
空海が中国で受法した密教の教えは日本に伝わりやがて中国で絶えてしまいます。
今、その密教を再び中国へ伝え戻し密教研究の拠点を作るべく日々奔走されております。
書に於いては小坂奇石先生についてその道を究め、仏画に於いても真言宗僧侶として一流であり、僧侶としても常に具法求道されており、少林寺拳法の達人にしてetcetcその活躍の幅広さは、まるで現代の御大師様の様であります。
その幅広い交流は230人以上の人々を会場に集めみな、先生の精力的な人生に驚嘆と賞賛の声をあげました。
私は先生と共に空海の足跡の一端をたどることが出来、また平成10年の書画展のお手伝いをさせてもらう御縁もあり共に会場にありました。
そこには多くの先輩後輩、27年ぶりに顔を合わす人など驚くことばかり
一人一人が点となり先生を通じて一人一人が繋がり大きな網となりました
これは弘法大師空海上人がとく即身成仏義に書かれている「重々帝網なるを即身と名づく」の精神と同じであると感じました。
1200年経った今でも弘法大師空海上人は生きている
御大師様は生きているんだと感じた一日でした。